家づくりのすゝめ

家を買うきっかけとタイミング

きっかけとタイミングが揃わないと決断は難しい

わが家は過去に1度動いたことがあり、当時は中古マンションを購入してリノベーションしようと考えて説明会なんかに参加していました。

もともとインテリアが好きだったこともあり、それなりに楽しんではいたのですが、”買う”という意思はそこまで強くなく、インターネットで物件を眺めている程度で終わってしまいました。

結果的には以下の要素がそろって"買う"という意思決定にいたりました。

居住空間の限界、気を遣う生活から脱却したい気持ち

快適な暮らしのためにはそれなりの居住空間が必要です。

結婚や出産などによって家族が増えた場合は居住スペースが必要ですし、荷物もそれなりに増えるので手狭になってしまいます。付き合って間もない頃ならワンルームに2人で暮らすのもありかもしれませんが、長く一緒にいるとたまに距離感が必要な場面も出てくるのではないでしょうか。(あくまで個人的な意見です)

また、2人暮らしぐらいであれば、賃貸の選択肢も多く、結婚を機に住宅購入という考えはありませんでした。

ですが、子供が生まれると状況が変わります。荷物は急激に増えますし、収納を頑張っても使い勝手を優先すると滞在時間が長い部屋にどんどん物が増えて圧迫されます。わが家はソファーを手放したりしてスペースを確保したりもしたのですが、子供が動き回るようになると限界を感じました

あと、子供が走り回ったり、大声を出すようになると、どうしてもお隣や下の階に住んでる方のことが気になってしまい、子供を注意することが増えました。子供には悪気はないですし、注意する側としてもまわりに迷惑をかけたくない一方で、のびのびさせてあげたい気持ちもあり、もやもやすることが多くなっていました。

子供の遊ぶ姿

もう少し広い居住空間で、多少走り回ったり声を出しても近隣に配慮しなくて大丈夫な場所に住み替えたい。だけど賃貸ではそういう部屋が見つかりそうにない(買う方が選択肢が多そう)という環境の変化が家を買うきっかけにつながりました。

暮らしのイメージがわく場所を見つけた

これから何十年も住むということを考えた場合に、周辺環境も含め暮らしやすさを見極めることは大事です

あこがれの地域や自然に囲まれた場所など理想の暮らしを追い求めることは刺激的ですし幸福度の高い選択だと思います。ですが、住んでみないとわからないこともあり、こんなはずじゃなかったと後悔してしまう可能性もあります

一方で、今住んでいる地域の暮らしが自分や家族に合っていて、今後も周辺環境が維持されそうなのであれば同じエリアに別の場所を見つけて住み続けるという選択肢もあります。(ちなみにわが家はこのパターンでした)

理想だけを追い求められない様々な現実があるかと思いますが、よく考えて「あのときこうしていれば…」なんてことにならないようにしたいですね。

今住んでいる地域で家を買おうと考えた身としてメリットをあげると、物件情報を得やすいという点がありました。今は調べれば多くの情報が得られる環境にあるとはいえ、土地の造成やマンションの建築工事、引っ越しの状況など情報開示される前の状況はその場にいないと把握することができません。いち早く知ることで心の準備もできますし、先んじて動くことができるというのは大きな利点です。

わが家も普段の生活圏内で変化を察知して早いうちから家族内で話し始めたことで、購入タイミングを認識して動き始めることができました。

どれだけ探しても見つからないこともあると思いますし、ふとした時にいい場所を見つけても必要に迫られていなければ真剣に考えることも難しいので、あたりまえかもしれませんが、住み替える欲求(きっかけ)とそれを満たす場所(タイミング)があってはじめて”買う”意思決定を下すことができるのだと実感しました

家族の合意形成、決断する勇気

結局最後は決断する勇気が必要ということですね。ここでもたついてしまうとタイミングを逃してしまう可能性もあります。

普段から暮らしについて話す機会があり、考え方を共有できていたとしても、家族(特にパートナー)の合意はきちんと得ておくべきだと思います。

今決めようとしている場所にある程度の変化があったとしても住み続けることができそうか、本当はこうしたいという思いがあったりしないのかなど、この機会に話してみるとお互いの考えを整理でき、納得して進むことができます。

わが家の場合はお互いの実家が離れており、それぞれ地元に戻りたいという考えもあったので、ここに定住していいのかという葛藤があったり、共働きで通勤の利便性を考えた場合にバランスを取らなくていいのかといった点などを話したりしました。ちなみに、わが家が購入したのは駅から近い利便性がいい場所だったので、どうしても住み替えたい場合は買い手がみつかるだろうという考えもありました。

家族の合意も取れたら、あとは勢いで決断するのみです。

決断した時点で購入可能ならいいのですが、自分がいいと思うということは他の人もいいと思うわけで、ちょっとした差によってタイミングを逃してしまうこともあります。納得してから進めるに越したことはないですが、タイミングを逃してしまっては本末転倒です。ある程度きっかけができた時点で家族と話す機会を増やしておくことで早めに決断ができ、チャンスをつかめる確率があがるのではないでしょうか。

相談する夫婦

いかがだったでしょうか。金利の上昇や価格高騰をタイミングとしてあげる方もいますが、個人的には家が欲しいと思うきっかけとその思いを満たす場所があれば、その時が買うタイミングなんだと思います。とはいえ土地購入やハウスメーカーとの契約ではお金のことは避けて通れません。このあたりは自身の経験を踏まえ、綴っていきたいと思います。

何か一つでも参考になれば幸いです。

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