家づくりのすゝめ

土地探し、土地選びのポイント

自分の求める立地とは?

自分の住む場所に何を求めるのか、ここは人によって十人十色です。

絶対にゆずれないこだわりと多少は妥協できる項目を整理してから取り掛かることで、迷った際に道しるべになってくれます。

自分が整理した際のポイントをまとめてみました。

要望をまずは並べてみる。

とにかく自分の理想を思いつく限り並べてみます。思いついた順が優先順位と近い可能性が高いです。検索サイトの項目を目安にするのもひとつの手段です。わが家では下記項目を考慮しました。

◯駅からの距離

通勤やレジャーで公共交通機関を使う頻度が高い方は重要視する項目ですね。駅のまわりは商業施設も充実している傾向があり、日常での買い物といった利便性も高くなります。これらの理由から資産価値が高く価格も比例して高くなります。わが家はこの項目をかなり重要視しました。パートナーが電車通勤しており、私自身も電車で移動する機会が多く、上記の生活の利便性や資産価値という観点からもゆずれない点でした。

〇災害時の危険度

地震や河川の氾濫、土砂崩れなど、自然災害には抗えません。でも少しでも安全な場所を選ぶことでリスクを減らせます。各自治体で作成しているバザードマップを確認すれば、どのような危険性があるのか事前に把握することも可能です。地盤が強ければ家を建てる際の地盤補強費用も少なくて済みますし、浸水や土砂崩れのリスクが低ければ大雨や台風のたびに心配しなくてよくなります。

◯広さ

家が建つ必要最低限の広さがあればいいという方から、広い庭が欲しい、来客が多いので複数台の駐車スペースは必須などある程度の敷地を求める方もいるかと思います。立地にもよりますが、広さに応じて価格は高くなります。わが家の場合は隣家と日当たり確保できるぐらいの距離感を保ちつつ30坪程度の家を建てられればよかったので、50坪ぐらいが目安になりました。

〇周辺環境

緑に囲まれている、閑静な住宅街、商業施設の充実度やお子様がいる方は保育施設、学校の距離などこだわりが分かれるところです。わが家は交通量の多い道路に面した場所に住んでいたこともあり、静かな場所がいいというのと、日用品を買うスーパーやドラッグストア、子供の学校が徒歩圏内というのが条件でした。

〇方位(土地が道路に面している方位)

一般的には南面道路は価格が高めで日当たりが確保できる一方で大きな窓を設けると外から見えてしまう。北面道路は南面の逆で価格が安めで日当たり確保が難しい。東面、西面道路は中間(西日は暑さが厳しい)といったところでしょうか。メリットとデメリットはありますが、家を建てる際の工夫次第で住み心地はよくできると思います。わが家は北面道路で日当たりが確保できないのは微妙だなぁぐらいの感覚でした。

〇価格帯

重要なのは建物や諸費用も考慮したうえで予算を考えるということです。ハウスメーカーで注文住宅を建てる場合、総予算から建物の価格と諸費用を引いた額が価格の目安となります。たとえば、総予算が5,000万円で坪単価80万円で30坪の家を建てる(建物2,400万円)としたら、諸費用(ざっくり1,000万円ぐらい)も差し引いて1,600万円ぐらいを土地費用にあてられるという計算になります。(あくまで目安です)わが家は諸費用を最初に考慮せずにおおよその予算を決めていたため、実際の見積もりを見たときに"あれ?"となってしまいました。

考えている様子

優先順位を整理してから実際に探してみて、妥協していく。

理想の条件をいったん出してみたあとは、項目を並べてみて、ゆずれない項目とそこまでこだわらない項目を仕分けして優先順位をつけてみます。(この時点では価格帯は使いません)優先順位が決まったら、それぞれの項目で妥協ラインを設定します。

わが家の場合は①駅からの距離(理想:徒歩5分以内、妥協ライン:徒歩10分以内)②被災しにくい場所(妥協ライン:予測不可能レベルの自然災害が来ない限り安心できる場所)③周辺環境(理想:交通量が多い道路からは離れていること。スーパーや学校といったよく行く場所が理想は徒歩圏内、妥協ライン:自転車で苦にならない距離)、④方位(理想:南道路、妥協ライン:東道路、西道路)、⑤広さ(妥協ライン:日中明るさを感じられるぐらい隣家との距離を確保して30坪ぐらいの家を建てられる広さ)という感じです。

この条件で住宅情報サイトなどで一回調べてみて想定している価格帯と合致するような土地があるか見てみます。たくさん見つかれば理想のレベルをあげてみるか、価格を優先するなど選択肢が増えますが、おそらくどこか妥協しないといけない点が出てくることの方が多いので、優先順位を見直したり、全体の予算や建物価格を再検討したりしながら現実的な条件に落とし込んでいきます。

現地確認、地域のルールなどの確認

自分たちの条件が整理できてきて、購入を想定する地域が決まってきたら事前に現地確認しておいた方が安心です。わが家のようにもともと住んでいる(もしくは住んでいた)周辺であれば把握できていると思うので特に問題はないですが、土地勘のない場所の場合は周辺の状況(まわりにどんな人が住んでいるのか)や地域のルール(町内の定期的な集まりや清掃などがある、ごみの分別や捨てる際のルールが厳しいなど)を確認しておいたほうがいいです。めんどうかもしれませんが、住み始めてからずっとストレスを抱えることになるよりはちょっと頑張っておいた方が無難な気がします。住んでいる人に聞いてみるのが間違いなさそうですが、地元の不動産屋さんでもそれなりの情報は集められるのではないかと思います。

書類を見て困っている様子

不動産屋さんやハウスメーカー(工務店)にお任せという方もいるかもしれませんが、土地探しから楽しみたい方や納得いく土地を自分たちで探したいという方は途中で迷子にならないようにしましょう。(偉そうなことを言ってますが、わが家は途中迷子になってました)

何か一つでも参考になれば幸いです。

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