自分に合うハウスメーカーとは?
家づくりの重要なポイントであるハウスメーカー選び。事前に情報収集して自分に合うメーカーと担当者を見つけて、楽しみながら進めていきたいですよね。
まずはインターネットなどで情報収集
今はYouTubeやブログなどで各ハウスメーカーや工務店の情報が発信されていて、事前に把握することができます。まずは動画を見るなどして特徴などを知るところから始めることをおすすめします。特定の発信者だと偏った情報の可能性があるので、同じハウスメーカーでも複数の動画やサイトを見て検討した方が間違いがないと思います。
比較する際に考慮すべきポイントは以下の通りです。
◯耐震性
耐震等級3というのが1つの目安になりますが、おおよそのメーカーはクリアしていると思います。木造より鉄骨の方が強い傾向がありますが、建てる土地によっては過剰になることもあります。このあと出てくる断熱性は木造の方が対策しやすいので、どちらを優先するのかによって総合的に判断する必要があります。
◯断熱性
快適な(夏涼しく、冬は暖かい)暮らしのための必須事項です。木と鉄では鉄の方が熱しやすく冷めやすいので鉄骨の方が不利になります。メーカーによっては断熱のグレードが設定されているので、言われるがままにして後から後悔しないように、事前に把握しておきたいですね。2022年10月に国から新たな等級が設定されて、メーカーも対策するなど変化が激しくなっているので、最新の情報を知らないと型遅れの性能になってしまう恐れもあります。
◯気密性
断熱性と合わせて重要視するポイントですが、数値を公表していないハウスメーカーもあります。こちらも熱で膨張、収縮する鉄を使っていて、気密シートの施工が難しい鉄骨の方が不利のようです。せっかく断熱性能をあげても隙間だらけでは快適な温度を維持できないので、各メーカーがどのようなレベルなのか事前に把握しておくと後から後悔することもありません。
◯換気
建築基準法では1時間で0.5回、つまり2時間で部屋全体の空気が入れ替わるよう計画的な換気設備の設置が義務づけられています。この換気する方法もメーカーやオプション選択などで変わってきます。基本的には給気、排気ともに機械換気で行い強制的に換気する第一種換気か、排気を強制的に機械で行い、給気は自然に任せる第三種換気のどちらかが採用されています。よく全館空調と聞くのは第一種換気ですね。第一種換気の方が家の中の温度が均一になり快適に過ごせますが、耐熱性と気密性が担保されていることが前提で換気用の設備も入れることからコストはそれなりにかかります。メーカーや施工方法によっては第一種換気にできないこともあるようです。
◯デザイン
デザインはこだわる方とそうでもない方がいるかと思いますが、メーカーによって特徴があります。洋風、和風、北欧、モダン、いろいろあるようですが、各ハウスメーカーのホームページを見ると実例紹介がされていたりもするので、まずは見てみて自分の好みを把握していくのもひとつの手段です。メーカーによって外壁に用いられる部材に特徴があり、調べていくと近所を歩いていてハウスメーカーが判別できるようになってきます。近所のいいなと思う家を見つけてみるというのもデザインの選び方としてわかりやすいかもしれません。
ここまで予習していれば、住宅展示場に行って圧倒されたり、情報量が多くてパンクして帰ってくるなんてことを回避できるようになっているはずです。
まずは住宅展示場に行って聞いてみた方が早いのでは?と思うかもしれませんが、1社話を聞くだけでも数時間は時間を撮るうえ、自社のアピールに徹するので情報量が多すぎで比較どころではなくなると思います。1日で2、3社聞いてなんとなく楽しかったけど、疲れてよく覚えてないねというのは住宅展示場あるあるではないでしょうか。
あと、住宅展示場に行った際の注意点があります。住宅展示場に行くと必ず個人情報を記入するアンケートを求められます。このアンケートに記入して渡してしまうと目の前にいる人が自動的に担当者になります。まだ初対面なのに今後何十年も住むかもしれない家の運命を託すにはリスクが高いですよね。住宅展示場は見て楽しいですし、いろいろな説明を聞けるので行くこと自体はいいのですが、担当者を見極めたければアンケート回答は避けた方が無難です。
偉そうなことを書いていますが、わが家は担当者システムを把握しないままハウスメーカーとコンタクトを取ってしまい、決まってしまった状態からのスタートでした。結果的にいい担当者に巡り合えたのでよかったのですが、一歩間違えれば不満を感じながらの家づくりになってしまっていたり、家を建てることすらやめていたかもしれません。
営業担当者を紹介してもらう
信頼できる営業担当者を見つけるにあたり、手っ取り早く確実な方法は友人、知人、職場の人など損得勘定なくおすすめしてくれる人からの紹介です。気の知れた人からの紹介であれば事前に人柄なども把握できるので安心です。
でも、自分が選ぼうとしているハウスメーカーで建てている知り合いを見つけるのはそんなに簡単ではないですよね。(わが家はまわりにそういう人がいなかったので、考えもしませんでしたが…)あとはYoutubeやブログで情報発信している人から紹介を受けることもできるようになっています。どこまで信用できるかは自己判断していただくしかないですが、手段の1つとして考えてみてもいいのではないでしょうか。
話してみて信頼できるかを確かめる
メーカーもある程度絞り込んで担当者もついたあとは、どこかひとつを選択することになります。窓口は営業の方になるのですが、いろんな人がいて、相性もそれぞれなので、これが正解というわけではないですが、わが家は以下のポイントを気にしていました。
〇話しやすいか
うまく説明できないですが、要はなんかかみ合わないなってことがないか気にしていました。これから要望を伝えたり、頻繁に連絡を取り合ったりするので、少しでもストレスを感じてしまうと楽しはずの家づくりが苦痛になってしまうので直感的な相性は結構重要だと思います。
わが家も複数社の担当営業の方とやりとりをしたのですが、それぞれ個性がありました。お互い合う合わないはどうしてもあるので仕方ないですが、結果的には第一印象が正解だったなという感じです。(このあたりのやりとりは別途綴っていきます)
ブログを書いている方の体験談を見ると、決定権を持っている方にばかり話す、自分の意見ばかり押し付けてくる、すべて相手に合わせる、他社のデメリットを強調する、早く契約をとろうとする、みたいな人も中にはいるようです。こういう人に当たらないためにもハウスメーカーとの最初の接触は気を付けたいところです。
〇要望をくみとったうえでイメージにあう提案をしてくれるか
これができる方なら相当優秀な営業さんですね。これも成功者の方の体験談を見ると、経験豊富で多くの引き出しをもっていて自分たちの想像をはるかに超えた提案をしてくれたとか、1回目の提案で即決だった、みたいな夢のような話もあるようです。ですが、現実はそんなに甘くないので、せめてちゃんと話を聞いて施主目線になって調べて提案してくれる姿勢があってほしいものです。あと、営業の方はあくまで勘定が専門なので実際の間取りやデザインは優秀な設計担当者がつくかどうかにかかっています。このあたりも自分たちの要望を反映した提案をしてくれそうな設計担当者を頑張ってつないでくれるような方なら頼りがいがありますね。
〇お金のこともこちらの立場になって考えてくれているか
夢や理想はどんどん膨らんでいくのですが、見積もりで現実を突きつけられます。あくまで最初は概算(規格住宅の場合はそこそこ正確)なので、最終的には多少の変動があるものですが、ここでの対応に営業の方の技量が最も求められると思います。もし、想定より高い金額が提示さたときにどうすれば要望を叶えられそうなのか、こちらの立場になって親身になってくれる方なら一緒に家づくりをしていく心強い味方になってくれるはずです。
何か一つでも参考になれば幸いです。
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